気まぐれソムリエのワイン語り~その10~
気まぐれ更新!! しかも、ランダムにセレクトしています・・・(笑)
今回は・・・いよいよ?
たくさんのワインラヴァ―を作った立役者!!誰もが知っている有名人!!
カベルネ ソーヴィニヨン
世界中 どこで造られても変わらないスタイルを持ち続ける・・・
果実味 タンニン 酸味 凝縮感 香り 味わい 後味
忘れちゃならないコストパフォーマンスの高さ!
それがカベルネソーヴィニヨン
という赤ワイン用ブドウ品種の特徴です。
実は・・「カベルネソーヴィニヨン」は、赤ワイン用黒ぶどう品種「カベルネフラン」と
白ワイン用白ぶどう品種「ソーヴィニヨンブラン」の交配種だったということが
近年DNAで解明されたのです。
フランス ボルドー地方で栽培されていたので
自然交配によって生まれた産物だったようです
とはいえ、
「カベルネフラン」のいいところと「ソーヴィニヨンブラン」のいいところを
上手に受け継いだ印象を受けます。
ところで、「カベルネ ソーヴィニヨン」と言うブドウを見たことがありますか?
生食同様にちょうど良い大きさの房になるように、実が大きくなる前に摘み取ります。
一粒一粒が他のぶどうより小さめで・・・
山陰の皆さんならば見おなじみの「デラウェア」の小粒サイズぐらいで
皮が分厚くて「巨峰」並みの種が、ゴロゴロと4~6粒入っていて果肉はとっても少ない
房は、ギュッとしていて、まるで一粒一粒が「離れたくないの!」と言っているかのごく・・
完熟すると、白い粉をまとっているようで、青黒くつややかな光も放つ・・・
それが「カベルネソーヴィニヨン」です。
食べてみると、完熟している種は生食のぶどうと異なり
まるで焼きたてのパンの香ばしさそのものです。
噛んでも噛んでも苦くないのです。種の色も黒っぽい茶色です。
果皮だって噛みしめても・・・正直ずっと食べていたいほど(笑)
分厚くて濃厚な味わいで高級なガムのようです。
果汁は・・・重要な糖度ですが、低いとワインになる十分なアルコールを作ることができません。
糖度とワインのアルコール度数は密接な関係があるのです。
果物の一般的な糖度はこちら
すいか 11~13
イチゴ 12~14
メロン 13~19
ぶどう 13~17
最近はスーパーの
果物売り場でも糖度表示されているところが増えてきましたので、なじみのある方も多いかと思います。・・・
で、ワイン用ブドウの収穫時の目安の糖度は一般的に20~23あたりになります。
もちろん、産地や生産者、気候によって多少の誤差はありますが、糖度が低いと
酸味が強く(完熟していないと未熟な酸味が多)アルコール度数の低いワインとなり、
糖度が高すぎると酸味が足りず、芯が頼りなくアルコールになりきれなかった糖度の
残ったワインとなりがちです。
ただ、生産者によっていろいろな技が駆使されていきますが・・。
ワイン用ぶどうの収穫は遅いです
ぶどう狩りの時期をかなり過ぎてから始まります。
そして、特殊なワインを除けば、遅い10月あたりから12月に生産者・醸造責任者が見極めて収穫します。機械で収穫したり、人の手だけで収穫したり・・。
1本〇万円するワインと1000円以下のワインの差はここからも出てきます。
「カベルネソーヴィニヨン」100%のワインの特徴は
1 濃い色調
2 黒スグリ(または杉を思わせる)個性的な香り
3 タンニン(渋み)と酸味
この特徴的な見た目や香り、味わいはカベルネソーヴィニヨンブランから造られるワインに
必ず表現されるワードでそして様々な造り手によって様々なスタイルで
楽しめるワインとなります。
1000円以下のリーズナブルなタイプから長い時間という名の
魔法によって変化を楽しめる熟成タイプのワインまで造られる
それがこの 「 カベルネソーヴィニヨン 」 なのです。
あなたの好きなカベルネソーヴィニヨンはどれですか?
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