気まぐれソムリエのワイン語り~その7~



気まぐれな更新。




「ゲヴュルツトラミネール」



私の中にある香りの白ワインのランキングトップクラスに入っています


ゲヴュルツトラミネールは


フランス東部 アルザス地方の代表白ワイン品種です。


フランス、オーストラリア、イタリア、アメリカなど世界中で栽培されています。


豊かなアロマ(ぶどうが持つ由来の香り)があり


黄金がかった黄色の色調が特徴的です。



もちろん


栽培地や生産者によって色調など変化しますが


豊かで特徴なアロマの香は誰にでも分りやすく


一番覚えやすいブドウ品種と言えるでしょう。

 



この 「ゲヴュルツトラミネール」 って長い名前ですよね。


「ゲヴュルツ」はドイツ語で香辛料という意味があり


「トラミネール」は南チロル地方にある


トラミン村の名前に由来しているそうです。





2つの言葉が重なった名前を持つこのブドウ品種



「ゲヴュルツトラミネール」





さてさて・・今回はいきなりブドウ品種の紹介から入ってます(笑)






基本的に、辛口に仕上げている生産者の多いワインです

 


香りはライチに似た香りが溢れるように広がり


パッションフルーツのような南国フルーツの香りや熟したグレープフルーツやバラ、紫檀の香りを感じてしまうからなのか、飲んだ時も甘い印象を受けてしまいがちです。



・・辛口に仕上げてあるのに、酸味が柔らかく感じられるかもしれませんが・・。




ですが、特定の条件をすべてクリアした時に芳醇なデザートワインに変貌します。 





その作り方は






昼夜の寒暖差がる状態で完熟したぶどうに


ボトリティス・シネレア(貴腐菌)を付着させると


ブドウの果皮に目に見えないような穴を作り


果肉の水分を蒸発するのでそれを収穫するのです。




簡単に言うと・・




菌を利用して完熟したぶどうを樹についたまま干しぶどうにしてしまうって感じです。




ただ、このボトリティス・シネレアを利用しているので


灰色のふわふわしたカビの付いたままの黒っぽい色に変色したブドウの房を収穫します。


通常、ぶどうの樹1本でワインが1本出来ますが


この貴腐化されたぶどうで造るワインは


樹1本でグラス1杯くらいしか、ワインが造れないんです・・・




値段が高くなっても仕方ないって感じですね。







 さて、デザートワイン!!!


どんな感じか気になりますよね。


ゲヴュルツトラミネールで造ると、蜂蜜やドライアプリコットバラのジャムのような濃厚な甘い香りがあふれてきます。



色もさらに黄金色が輝きが増し


口に含んだ瞬間に芳醇で濃厚な甘い味わいが広がって飲んだ後も


長く余韻が続きます。





さぁ・・名前に、香辛料とあるくらいなので、カレーと一緒に!!


スパイスいっぱいのカレーがおススメです。


スパイスを利かせた魚や鶏肉、豚肉もよさそうですね。 


チーズなら

ウォッシュチーズ!!

塩水やお酒でチーズを洗い(浸けて?)

チーズの皮に菌を付着させ独特な香りと濃厚な味わいを持つチーズ。



と、青かびチーズ!! 


独特の塩味と酸味がゲヴュルツの個性際立つ味わいとよく合います。 






ゲヴュルツトラミネール



是非、出会ってみてください。






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